美術鑑賞と対話

美術館に関して何回かに分けて記述してきました、少しは参考になっていれば幸いです

美術館での鑑賞「知らないことがると気になってしまう、後で調べるのは面倒?」でも記述しましたが、わからないことがあればとにかく聞いてみるのが一番です
私も展示中、会場にいて質問されると嬉しいものです
「素晴らしいですね、これからも頑張ってください」とだけ言い残して出て行かれると傷つくくらいですから
しかし、どのように質問していいのかわからないと思われる方もいらっしゃるでしょうね
それには作品に使用されたいる画材について聞いてみるでも良いですし、どのように作られたのかを質問してみるのも面白いです

作品の内容や意図について聞いてみたい場合は少しハードルが高く感じるかもしれませんが「作品の意図や狙いを教えてください」とシンプルに投げかけてみるのもひとつの手だと思います
あとは、鑑賞しているときに普段から感想や疑問を持つようにすると質問もより鋭くなると思います

例)
自分はこの作品を好意的に感じた
↓    ↓ 
↓  作者の意図は?  
 ↓   ↓
 ↓  受けた印象とは違う意図があった
 ↓   ↓
 ↓  他の作品でも共通する構成なのか?
 ↓
なぜ好意的に感じたのか   
   ↓                 ↓
色彩が好きだから  描かれているモチーフが好きだ
   ↓                 ↓
   ↓               なぜこのモチーフなのか?
   ↓
他の作品はどのような色彩構成か?

以上のように漠然とした印象から次第に絞っていくと自分の好みにや作品に対して意外な発見に繋がります

専門的な質問なんてする必要ないくらいです
変に凝ったことを聞かれるよりかシンプルな投げかけのほうが返答する側も質問の意図を汲み取りやすいものですから

展示している側としては是非いろいろ聞いてもらえると嬉しいです

NYでの個展のときは本当に多くの質問を受け驚かされました
でも、興味を持ってもらえたのだと体感し嬉しくてたまりませんでした

そのときも専門的な質問よりシンプルな質問が多かったです

「この作品が気に入ったんだけど、なんでこの色をここで使ったのか?」
「楽しそうな雰囲気なんだけど、(人物は)どうしてこのポーズなんだ?」
「ここの色はとても味わいがある、何色くらい色を使っているの?」

こんな感じでした
中にはとても鋭いことを突かれ焦る内容もありましたが

ギャラリーで展示するときは、自分が会場にいなくても質問に答えられるようスタッフの方へ資料や各作品のコンセプトを伝えてありますのでギャラリーの方へいろいろ投げかけてみてください
ギャラリーの方もやはり質問を受けると嬉しいようで、質問以上に答えてくれることが多いです
アーティストの制作に対する考え方やエピソード、現在に至るまでの作品の流れ等、聞いているだけで楽しい話しが出てくるものです

ギャラリーの場合は現在活動中のアーティストの作品を展示しているので本人がいる場合もあれば上記のような生々しいエピソードと出会えるので刺激的ではないかと感じます
作品との対話も美術鑑賞の醍醐味ですが、携わる人達との対話は今までとは違う広がりを感じることとでしょう
是非、試してみてください