作品に欠かせないもの

<引用>
歌唱力もあり端正なルックスで、モノマネで得た知名度もある。だが歌手としては鳴かず飛ばず。
研ナオコによると青木の歌の最大の欠点は、「心ではなく技術で歌っている」ところだという。
番組で流されたVTRは課題曲を与えられた青木が、スタジオで何度も何度も歌う場面から始まった。
「詩を大事にして」と研ナオコからマンツーマンで厳しい指導を受ける

引用元:まとめたニュース http://matometanews.com/archives/1663649.html

 

スナックなどカラオケのある酒場でいろいろな人の歌声を聴いているとびっくりするくらい上手い人を見かけることがあります
プロでもないのにこれだけ上手いなんてすごいと感心します

逆に上手くはないけど沁みる歌い方をしてうっとり聞き入ってしまうこともあります
聴いていて心地いいので思わずリクエストしてみたり

歌の世界のことはわかりませんが、主観で上記の二つを兼ね備えているのがプロの歌手なのだろうなと考えます
引用記事で興味を惹かれたのは「心ではなく技術で歌っている」の箇所
この一文と共に思い出したのはテレビでバイオリニストの指導風景にて指導者が「もっとエモーショナルに!」と何度も言っていたことでした

しみじみ音楽の分野でも表現である以上、似たことを大切にしているのだなと感じました

 

学生時代、技術は描きたいものを表現するための支えと何度も言われました
例えモチーフ通り上手に描けたとしても心を掴むものが足りないと言われたものです
逆に技術は十分でなくとも注目され、先生方からは良いものを持っているんだからもっと描いて上達するようにと言われる人も

学生当時、「心を掴むもの」「良いモノ」とは何なのか不思議で仕方ありませんでした
先天的なセンスや才能なのか?習練で埋まるものなのか?
何か越えられない壁のようなものを感じてました

未だにはっきりした正体は掴めていないような気もしますが、ポイントになるのは引用にもある心であったり感情的(エモーショナル)なところではないかと感じます
制作時に描きたい内容をしっかり捉えて練り込んでおかないまま見切り発車すると途中で先に進めなくなったり鑑賞に堪えなくなったりします
感覚的なことですが分かりやすく表現するなら表面的で中身の無い状態でしょうか
これでは作品として成立しません

日本では特に技術が上手いことを正義だと捉えている人が多いように感じます
でも、プロは上手いだけでは成立しません
そこに表現力を兼ね備えてこそ初めて世に送れる作品になると考えています

表現力こそが音楽の世界では心やエモーショナルに例えられているのではないのでしょうか
表現力が足りないと鑑賞者に伝わらない掴めないと思います

 

歌でも絵でも上手い人はたくさんいます
でも、じっくり鑑賞したときそこに驚きはあっても感動はないはずです

是非、何かの機会に注意深く鑑賞してみてください