書家⇄画家(酔っ払い⇄酔っ払い)

去年、北井画廊さんでの展示で、書家國定三無さんから注文を頂いて少し前に納品してきました

三無さんもお酒を飲むのが好きで、酒場と酔っ払いをテーマに描く僕に自身の酒を飲む姿を描いて残しておきたいとの依頼でした

お互い大衆酒場が好きなことから、月島の老舗大衆酒場「岸田屋」で画廊のオーナー北井さんも交えて、取材を兼ねた顔合わせをしたのは2022年10月でした

大変素晴らしい酒場で肴も美味しい、しかも酒場好き同士で話も合うわけで、気が付けば普通に楽しんで酔っ払ってしまったわけで‥‥
すっかり酔っ払いになってしまった僕をよそに、冷静を保っていたのが今回の話を繋いで頂いた北井さん提供の資料で制作を進めました

今年3月に完成して、先月5月に納品してきました

北井画廊での納品後は再び三人で九段下の酒場で飲んできました
その時、グラスの持ち方が独特で絵を描いているときもずっと気になっていたので聞いてみたんです

「筆を持つときの癖です、グラスを持つときもつい出ちゃうんですよ」
この回答にはさすが書家さんだと感心したと同時に、それを捉えた絵になって良かったと安堵しました

そして完成品を大変気に入って頂けたのは、何よりの喜びとなりました

『今夜すべての酔っ払いへ』好評発売中です
未読の方は是非!